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港区のマンション価格はなぜ上がり続けているのか? 需要と希少性から読み解く、都心不動産の価格上昇メカニズム

港区のマンション価格は、ここ数年で大きく上昇してきました。

六本木、麻布、赤坂、青山、白金、高輪、芝浦、三田、虎ノ門など、港区内には全国的にも知名度の高い住宅地やビジネスエリアが集まっています。そのため、単に「東京のマンション価格が上がっている」という一般論だけでは、港区の価格上昇を正確に説明することはできません。

港区のマンション価格が上がり続けている背景には、主に次の要素があります。

・都心居住を求める実需層の増加
・富裕層、経営者、外資系勤務者からの安定した需要
・再開発による街全体の価値向上
・新規供給が限られることによる希少性
・海外投資家や資産保全目的の購入需要
・賃料上昇による投資対象としての魅力
・円安やインフレによる実物資産への資金流入

特に港区のマンションは、単なる居住用不動産ではなく、「資産」として見られる傾向が強い点が特徴です。

住むために買う人だけでなく、相続対策、資産保全、賃貸運用、将来の売却益を見込んだ購入など、さまざまな目的の買い手が存在します。そのため、価格が高くなっても需要が完全に消えにくく、売却市場でも一定の流動性を保ちやすいのです。

港区マンション価格の背景|なぜ港区だけが強く見られるのか

港区のマンション価格が高い理由を考えるうえで、まず重要なのは「港区がどのようなエリアとして評価されているか」です。

港区は、東京の中でも特にビジネス、商業、居住、国際性が重なるエリアです。六本木、赤坂、虎ノ門、新橋、品川周辺には企業本社や外資系企業が集まり、麻布、青山、白金、高輪などには高級住宅地としての歴史とブランドがあります。

つまり港区は、働く場所としても、住む場所としても、投資する場所としても評価されやすいエリアです。

一般的な住宅地の場合、価格は主に「駅距離」「築年数」「広さ」「間取り」などで判断されます。もちろん港区でもこれらは重要ですが、それに加えて、以下のような要素が価格に大きく影響します。

・住所そのもののブランド
・周辺の再開発期待
・外国人需要
・富裕層の資産保全ニーズ
・大使館、外資系企業、インターナショナルスクールへの近さ
・管理状態や建物グレード
・将来的な売却のしやすさ

そのため、港区のマンションは単純な築年数だけでは価格を判断しにくい傾向があります。築年数が経過していても、立地、管理状態、眺望、土地持分、建替え期待、ヴィンテージ性などが評価されれば、高値で取引されることも珍しくありません。

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需要増加の理由|①港区には「買いたい理由」が複数存在する

港区のマンション需要が強い理由は、一つではありません。

最も大きいのは、都心に住みたいという実需の強さです。近年は、通勤時間を短くしたい、資産価値の落ちにくい場所に住みたい、子育てや教育環境も重視したいという考え方が広がっています。

特に港区では、職住近接を求める高所得層、経営者、医師、士業、外資系企業勤務者、金融関係者などからの需要があります。価格帯が高くても、時間価値や生活利便性を重視する層にとって、港区は非常に魅力的な選択肢になります。

また、港区は外国人居住者からの需要も強いエリアです。麻布、六本木、広尾、白金、高輪周辺は、大使館やインターナショナルスクールへのアクセスが良く、英語対応の生活インフラも整っています。

港区の人口は、2026年3月1日時点で総人口26万9,920人、外国人は2万3,907人と公表されています。都心部でありながら居住人口が厚く、外国人居住者も一定数存在することは、住宅需要の底堅さを示す要素の一つです。

②実需だけでなく投資需要も重なる

港区のマンション価格を押し上げているもう一つの要因は、投資需要です。

港区のマンションは、利回りだけを見ると高利回り物件とは言えません。地方や郊外の一棟アパートと比較すれば、表面利回りは低く見えることが多いです。

しかし、港区のマンションを購入する投資家は、単純な高利回りだけを求めているわけではありません。

重視されるのは、次のような点です。

・資産価値が落ちにくいこと
・賃貸需要が安定していること
・空室リスクが比較的低いこと
・将来売却しやすいこと
・インフレに強い実物資産であること
・相続対策や資産分散に使いやすいこと

つまり、港区のマンションは「毎月の高いキャッシュフローを狙う不動産」というより、「長期的に資産を守る不動産」として選ばれやすいのです。

この実需と投資需要が同時に存在することが、港区の価格を支える大きな理由です。

希少性が価格に与える影響|港区では新しく供給できる土地が限られている

マンション価格を考えるうえで、需要と同じくらい重要なのが供給です。

港区は人気が高い一方で、新たにマンションを大量供給できる土地が限られています。すでに市街地として高度に利用されており、大規模な空き地は多くありません。

新築マンションを供給するには、古い建物の建替え、再開発、土地の集約などが必要になります。しかし、港区では土地所有者が複数に分かれているケースも多く、権利調整には時間がかかります。

そのため、需要が強くても、供給がすぐに増えるわけではありません。

この「欲しい人は多いが、出てくる物件は限られる」という構造が、港区マンション価格の上昇を支えています。

希少性はエリアごとに異なる

港区と一口に言っても、エリアによって価格の上がり方や評価ポイントは異なります。

六本木、赤坂、虎ノ門周辺は、再開発やビジネス需要の影響を受けやすいエリアです。麻布、南麻布、元麻布、西麻布周辺は、高級住宅地としてのブランド性が強く、富裕層や外国人からの需要があります。

白金、高輪、三田周辺は、住環境の良さに加えて、品川・高輪ゲートウェイ周辺の再開発期待も評価されやすいエリアです。芝浦、港南などの湾岸エリアは、タワーマンションを中心に、利便性や共用施設、眺望が評価される傾向があります。

同じ港区でも、価格を支える理由は少しずつ違います。

そのため、売却を考える場合は、「港区だから高く売れる」と大きく捉えるだけでは不十分です。丁目、駅距離、建物グレード、管理状態、眺望、専有面積、間取り、築年数、再開発との距離まで細かく見ていく必要があります。

価格上昇の持続要因|首都圏全体でもマンション価格は上昇基調

港区の価格上昇は、港区だけの特殊事情ではなく、首都圏全体のマンション価格上昇とも連動しています。

国土交通省の不動産価格指数では、2025年12月時点で全国のマンション区分所有指数は225.1となっており、2010年平均を100とした場合、2倍を超える水準になっています。

また、東日本不動産流通機構の2025年10〜12月期データでは、東京都区部の中古マンション成約㎡単価は前年比14.7%上昇、成約価格も前年比13.7%上昇しています。

東京カンテイの資料でも、2025年下半期の東京23区中古マンション相場価格は前期比9.1%上昇し、4期連続で10%前後の上昇率を示したとされています。

このように、港区だけでなく東京23区全体でマンション価格は上昇しています。その中でも港区は、都心性、ブランド性、富裕層需要、再開発期待が重なるため、価格上昇の影響を受けやすいエリアといえます。

再開発が港区マンション価格に与える影響

港区の価格上昇を語るうえで、再開発は非常に重要です。

虎ノ門、麻布台、六本木、赤坂、高輪、品川周辺では、大規模な再開発が進んできました。再開発によって、オフィス、商業施設、ホテル、住宅、緑地、交通動線が整備されると、その周辺エリアの利便性や街の印象が大きく変わります。

再開発の影響は、直接その建物に住む人だけに限られません。

周辺の既存マンションにも、次のような形で影響します。

・街の知名度が上がる
・商業施設が増えて生活利便性が高まる
・道路や歩行者動線が整備される
・外資系企業や高所得層の流入が増える
・エリア全体のブランドイメージが向上する
・将来の資産価値への期待が高まる

特に港区では、再開発が単なる建物の建替えではなく、街全体の価値を引き上げる要素になりやすいです。

そのため、再開発エリアに近いマンションや、再開発によって生活利便性が高まるエリアのマンションは、買い手からも注目されやすくなります。

金利上昇でも港区が急に崩れにくい理由

マンション価格に影響を与える要素として、金利は非常に重要です。

一般的には、金利が上がると住宅ローンの返済負担が増え、購入できる価格が下がりやすくなります。そのため、不動産価格には下押し圧力がかかります。

しかし、港区の場合、金利上昇の影響を受けにくい買い手層も一定数存在します。

具体的には、次のような層です。

・自己資金比率の高い富裕層
・法人経営者
・資産管理会社で購入する投資家
・相続対策目的の購入者
・現金購入に近い買い手
・海外資金を背景にした購入者

もちろん、港区のマンション市場も金利の影響を受けます。住宅ローン利用者が減れば、成約までの期間が長くなる物件も出てきます。

ただし、港区の優良物件については、金利だけで需要が完全に止まるわけではありません。むしろ、立地や希少性の高い物件については、価格調整が入ったとしても買い手が出やすい傾向があります。

ここが、郊外や供給過多エリアとの大きな違いです。

価格が上がるマンションと伸びにくいマンションの違い

港区内であっても、すべてのマンションが同じように価格上昇するわけではありません。

価格が上がりやすいマンションには、一定の共通点があります。

・駅距離が近い
・管理状態が良い
・修繕積立金が適正に積み立てられている
・大規模修繕履歴が明確
・共用部の印象が良い
・眺望や日当たりに強みがある
・間取りが使いやすい
・ブランドマンションである
・再開発エリアに近い
・賃貸需要も見込める

一方で、港区であっても価格が伸びにくい物件もあります。

・管理状態が悪い
・修繕積立金が不足している
・旧耐震で融資が付きにくい
・共用部の劣化が目立つ
・間取りが現在の需要に合わない
・騒音や眺望悪化などのマイナス要素がある
・賃貸に出した場合の収支が弱い
・売主の希望価格が相場から大きく外れている

港区という立地は強い武器ですが、物件ごとの個別性を無視して価格設定をすると、売却が長期化することがあります。

特に現在のように価格が高くなっている局面では、買い手も慎重です。価格が高いからこそ、管理状態、修繕履歴、室内状況、眺望、将来リスクまで細かく確認されます。

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港区で売却を検討している方は、あわせて以下の記事も参考になります

港区のマンション価格が上がっている理由を理解したうえで、実際に売却を考える場合は、「いつ売るか」「いくらで出すか」「どのように見せるか」が重要になります。

【2026年版】港区マンション売却の失敗事例と対策|適正価格で売却するための実務戦略 | 株式会社ピースオブマインド
価格が上がっている市場ほど、強気すぎる売出価格で販売が長期化するケースがあります。相場より高く売るためには、単に高値で出すのではなく、根拠ある価格設計が必要です。

港区マンション売却の譲渡所得税はいくら? 計算方法・税率・特例・手取り額まで徹底解説 | 株式会社ピースオブマインド
購入時より高く売れるケースでは、譲渡所得税の確認が重要です。特別控除や所有期間による税率の違いも、事前に整理しておく必要があります。

港区でマンションを住みながら賢く売却する方法|失敗しない進め方と高く売る実践ポイント | 株式会社ピースオブマインド
住みながら売却する場合、生活を続けながら販売活動ができる一方で、内覧対応や室内の見せ方が成約率に影響します。

今後の市場動向予測|上昇基調は続く可能性があるが、選別は強まる

今後の港区マンション市場については、長期的には底堅い需要が続く可能性があります。

理由は、港区の価値を支える要素が短期的なブームだけではないからです。

・都心立地
・国際性
・高所得層の居住需要
・再開発
・限られた土地供給
・賃貸需要
・資産保全ニーズ

これらは、短期間で大きく失われるものではありません。

一方で、すべての物件が今後も同じように上がり続けるとは限りません。

価格が高くなったことで、買い手はより慎重になっています。金利、管理費、修繕積立金、築年数、将来の大規模修繕、管理組合の状況など、細かい部分まで見られるようになっています。

つまり、今後の港区マンション市場では、エリアの強さに加えて、物件ごとの質がより重要になります。

高く売れる物件はさらに評価される一方で、管理状態や価格設定に課題がある物件は、売却に時間がかかる可能性があります。

売主が今考えるべきこと|「まだ上がるか」だけで判断しない

港区のマンションを所有している方にとって、最も気になるのは「今売るべきか、まだ待つべきか」という点だと思います。

確かに、価格上昇が続いている局面では、もう少し待てばさらに高く売れるのではないかと考えたくなります。

しかし、売却判断では価格だけでなく、次の点も考える必要があります。

・今の価格で売った場合の手取り
・購入時からの値上がり益
・税金の負担
・今後の修繕積立金上昇リスク
・築年数が進むことによる評価変化
・賃貸に出した場合の収支
・相続予定や資産整理の必要性
・住宅ローン残債
・他の資産への組み替え

特に港区のマンションは価格帯が大きいため、数%の価格変動でも金額にすると大きな差になります。

たとえば、1億円のマンションで5%価格が変われば、500万円の差です。2億円のマンションであれば、5%で1,000万円の差になります。

そのため、「相場が上がっているからまだ待つ」という判断も、「今高いからすぐ売る」という判断も、どちらも単純には決められません。

大切なのは、自分の物件が今いくらで売れる可能性があるのか、そして今後どのようなリスクがあるのかを具体的に把握することです。

よくあるご質問|港区マンション価格と売却判断で多い疑問を整理

港区のマンション価格は今後も上がり続けますか?

港区のマンション価格は、都心需要、再開発、土地の希少性、富裕層需要に支えられており、長期的には底堅い市場と考えられます。ただし、金利上昇や景気変動、管理状態の悪い物件への選別強化などにより、すべての物件が同じように上がり続けるわけではありません。今後は、立地だけでなく建物の管理状態や資産性がより重視される可能性があります。

港区のマンションは築年数が古くても売れますか?

売れます。ただし、築年数だけでなく、管理状態、修繕履歴、耐震性、立地、土地持分、建替え可能性、室内状態などによって評価は大きく変わります。港区では築年数が経過したマンションでも、立地や管理が良ければ高く評価されるケースがあります。一方で、修繕積立金不足や管理不安がある物件は、買い手から慎重に見られやすくなります。

港区で高く売れやすいマンションの特徴は何ですか?

駅から近い、管理状態が良い、共用部がきれい、眺望や日当たりが良い、再開発エリアに近い、賃貸需要が見込める、ブランド性があるマンションは高く売れやすい傾向があります。また、港区では外国人や富裕層の需要もあるため、広めの間取りや高級感のある仕様も評価されやすいです。

今売るべきか、もう少し待つべきかはどう判断すればよいですか?

まずは現在の売却可能価格を把握することが重要です。そのうえで、税金、住宅ローン残債、今後の修繕費、築年数の進行、賃貸運用した場合の収支、相続や資産整理の予定を総合的に考える必要があります。港区のマンションは価格が高いため、判断を先延ばしにすることで得をする場合もあれば、タイミングを逃す場合もあります。

港区のマンション売却では査定額だけで判断してよいですか?

査定額だけで判断するのは危険です。高い査定額を提示されても、実際にその価格で売れるとは限りません。重要なのは、なぜその価格で売れるのかという根拠、近隣成約事例、競合物件、販売戦略、買い手層の想定です。港区では価格帯が大きいため、根拠のある査定と販売戦略が特に重要になります。

まとめ|港区のマンション価格は「需要」と「希少性」に支えられている

港区のマンション価格が上がり続けている理由は、単純な一時的ブームではありません。

港区には、都心居住を求める実需、富裕層の資産保全需要、外国人需要、再開発による街の成長、限られた土地供給という複数の要素が重なっています。

その結果、港区のマンションは「住むための住宅」であると同時に、「資産として保有する不動産」として評価されています。

ただし、価格上昇局面だからこそ、物件ごとの差は大きくなります。立地が良くても、管理状態が悪い物件や価格設定が高すぎる物件は、売却が長期化する可能性があります。

港区でマンション売却を検討する場合は、相場全体の上昇だけでなく、ご所有物件の個別性を正確に把握することが重要です。

港区のマンション価格が気になる方へ|まずは現在の売却可能価格を確認してみませんか

港区のマンション価格は上昇傾向にありますが、実際にいくらで売れるかは物件ごとに大きく異なります。

同じ港区内でも、エリア、駅距離、築年数、管理状態、階数、眺望、間取り、室内状況、再開発との距離によって査定額は変わります。

株式会社ピースオブマインドでは、港区六本木にて創業37年、都心エリアの不動産売買・管理を専門に取り扱っております。

売却を前提としないご相談でも問題ございません。

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このような段階でも、お気軽にご相談ください。

港区のマンションは、売却のタイミングと価格設定によって結果が大きく変わります。まずは現在の価値を知ることが、後悔しない判断の第一歩です。

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